|ファンレポーター 扇風機オヂさん さん
扇風機オヂさん さんのプロフィール 2003年に韓国に語学留学し、当時の全本拠地を回りました。韓国以外には台湾、アメリカ、メキシコで観戦経験があります。沖縄キャンプ見学では、韓国の新聞記者に取材されたことも。韓国の野球用品についても少し知っているので紹介出来る機会があればと思います。
扇風機オヂさん さんの最新投稿記事
|NCの本拠地、マサンに訪問 2015.8.31 up
→前回投稿 私が思う、韓国プロ野球の魅力 2015.3.27
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今回は7月中旬に訪れた、NCダイノスの本拠地・マサン(馬山)について紹介します。
マサンではロッテの準本拠地だった5年前に一度、観戦したことがあります。当時は古い印象がありましたが、リニューアル工事を行った現在は、同じく改装を行った楽天の本拠地ほどではないものの、大きく変わっていました。複数の小さいグッズショップやカフェがあり、場内の様子はまるで以前とは別の球場のように変化していました。
驚いたのは座席の種類の多さです。一塁側にはウッドデッキの広々とした座席があり、ライト上段のファールエリアには広島の「寝ソベリア」のような席もありました。フィールドシートはもちろん、三塁ベンチ横には砂かぶり席に似たエリアもありました。
 現在のマサン球場(写真左)と改装前の姿(写真:ストライク・ゾーン)
また、応援に関しても他球団と違う点がありました。多くの球団は内野に応援団が陣取りますがNCの応援団は日本と同じく外野スタンドです。そして、スティックバルーンを持っている人はおらず手拍子による応援でした。テーブル席の人も立って応援している姿が目立ち、お父さんが一番熱心に応援している家族連れもいました。
私はホームのNCの攻撃の際は球場の雰囲気を楽しみ、ビジターの攻撃時にはラジオを聴きました。これまで、ラジオを聴きながら観戦したことは日本でもなかったのですが、解説があると投げたコースや球種、選手についての紹介など、色々な発見がありました。ホームラン性のライナーがレフトポール横に飛んだ場面では、打球が観客の脇腹に当たったと、ラジオを通して知りました。幸い大事に至らなかったようですが、ラジオを聴いていたからこそわかったことです。
私は韓国プロ野球を観戦して10年以上になりますが、以前のプロ野球は地域間の対立の代わりや、ストレス解消の対象になっていました。しかし現在は、マサン球場のように野球を純粋に楽しむものに変化しているように思います。
地方球場からボールパークへと変身したマサン球場ですが、今後は隣の陸上競技場を取り壊し、そこに新球場を建設。2018年に完成する予定になっています。新しい球場が出来る事はもちろん楽しみではありますが、古くて狭い野球場が醸し出していた昭和のパリーグのような懐かしい雰囲気が薄れていくのが寂しくもあります。
・投稿記事の内容はファンレポーター独自の考えにおまかせしています。
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◆参考項目 ・NC ダイノス紹介 ・スタジアム写真集(ストライク・ゾーンFBページ)
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