|ファンレポーター 七海
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七海
さんのプロフィール 子どものころから野球好き。インターネット常時接続にしたのをきっかけに韓国野球中継にもハマって早10年になります。福岡在住四十路初心者。野球全般というよりは、あくまでサムソンライオンズ(日本ではソフトバンク)をひいき全開で応援中。最近の興味は二軍とドラフトです。
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韓国プロ野球の良いところは、全試合インターネット中継されているところです。利用しているのは韓国の大手ポータルサイトNAVER(ネイバー)。テレビ中継のボタンをクリックすると高画質と低画質を選ぶことができます。私は低画質で見ていますが、見づらくはありません。
5月8日はサムソンからハンファに移籍したペ・ヨンス投手が、トゥサン戦に先発登板する日でした。ということで、画面はトゥサン対ハンファ。テレビ中継の音声は消して、サムソンの試合(対SK)はラジオで聞くことにしました。
サムソンの地元・テグのTBCドリームFMは野球中継を毎日放送し、ネットでも聞くことができます。試合は6時半からですが、番組はキリ良く6時から始まります。試合開始前は、前日の試合を振り返ったり、音楽を流したり、お便りを読んだりして盛り上げていきます。
TBCドリームFMの中継は地元局らしく、サムソンのチャンスや得点シーンで盛り上がります。逆にピンチでは実況のテンションも声も低くなり、韓国語が分からなくても、話すトーンで優勢か劣勢かすぐ分かるのです。
テレビ局の中継車には解説者や女性MCの写真がラッピング(写真:ストライク・ゾーン)
TBCドリームFMの実況はキム・デジンキャスター、解説は元プロ野球選手ではなく、地元の慶北高で監督をしていたソ・ソクチンさんです。ホームでもビジターでもいつもこの二人です。ベンチリポートはありません。
この二人、ふだんはあまり話が脱線しませんが、4月28日に高校野球の鳳凰大旗大会で慶北高が優勝したときは話題にしていました。地元の高校ですし、なんといっても、慶北高が全国大会で優勝するのは、ソ・ソクチンさんが監督をしていた1993年の青龍旗大会以来なのです。ソ・ソクチンさんは「あの時は選手たちが良かったんですよ」と言っていました。当時のMVPは慶北高出身のイ・スンヨプ選手(サムソン)でした。
画面のトゥサン対ハンファでは、ペ・ヨンス投手が5回途中で降板。そこでテレビ中継もサムソン戦に切り替えました。
試合は6回まで0対0が続く投手戦でしたが、7回裏、サムソンの先発チャン・ウォンサム投手が3ランを打たれると、ラジオの実況アナウンサーの声はどんどん低くなってしまいました。この日の試合は0-3でサムソンは敗れました。
ラジオ中継は試合が終わると、簡単なあいさつの後、技術陣などスタッフ全員を紹介してすぐに終わります。試合後の余韻を楽しむような雰囲気はありません。たとえ勝ったとしても、韓国ではヒーローインタビューはテレビ中継のみ。球場の場内に音声は流れず、ラジオでも聞くことはできません。日本とは少し似ていて少し違う、韓国の野球中継です。
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・投稿記事の内容はファンレポーター独自の考えにおまかせしています。
◆参考項目 ・サムソン ライオンズ紹介
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